国連の持続可能な開発目標(SDGs)の認知度は全国的に70%~80%と急速に拡大をしています。これは、マスコミの発信だけでなく、個人で取り組み、学校もSDGsを授業に取り入れ、企業でも導入するなど各セクターの活動が加速したためです。ただ、SDGsを認識してはいるが、実際にどのように取り組んでいけばいいのかという声が多く聞こえてきます。そのため、既にSDGsを実践している団体、これから取り組みたい団体や個人が繋がり、お互い相談し合える場をつくるため、9/28に佐賀SDGs推進ネットワークを設立しました。佐賀市内を中心に30団体・個人が集まりました。
最初に、SDGsを先進的に取り組まれ、第2回ジャパンSDGsアワードパートナーシップ賞を受賞された神奈川県の
株式会社大川印刷の大川哲郎氏に基調講演いただきました=写真。
大川社長から、SDGs導入したが、実態が伴っていない団体も多いということで、導入にあたり何のために導入するのか?導入することでどう変化をおこしたいのか?など表面だけの取り組みならずに導入前にしっかり考えておくべきだと言われていました。
また、印象に残った部分として、SDGsの社内への浸透方法をよく聞かれるということで、社長としては、「浸透」ということでなく、「共感」と「共有」というキーワードを言われました。
熱意をもち、団体としての必要性など必死に伝えていくこと。そして、実践に至っては社員のやる気を応援できるよう、バックアップしながら進めてきたということでした。
その後、各班テーマごとに分かれ、参加者同士ディスカッションを行いました。
①企業・団体がSDGsを導入するためには、どう取り組んだらいいのか?
②企業・団体がSDGsを通して、新規事業等どうビジネスに繋げたらいいのか?
③企業・団体がSDGsを通して、人材雇用ができるか?
④なぜ、団体内・個人でSDGsが進まないのか?
SDGs導入方法に対しての関心が高く、SDGsを単に手法として考えるのではなく、自分たちの目指す形や団体の存在意義についてまずは整理する必要があるという意見も多くありました。
今後も定期的に勉強会を重ねて、佐賀でSDGsがより広がっていく場をつくっていきます。