新学期は6月スタート
ミンガラーバー、タウンジー事務所の鈴木亜香里より、ミャンマーの子どもたちのご報告です。
ミャンマーの新学期は6月1日から始まります。4~5月の一番暑い時期は長期休暇です。子供たちは家の農業の手伝いをしたり、4月の水祭り(新年)の際には僧院に行って過ごしたりすることが多いようです。都会の子供たちは、英会話の塾などに通うこともあるみたいです。タンボジセンターや寮で生活するさとごたちも、この長期休暇には親元に帰ってゆっくり過ごしています。
日本のセンター試験のような位置づけの10年生試験は3月に実施され、6月の第二週ごろに結果が出ます。合格率はわずか30%。6科目の試験がありますが、1科目でも40点以下をとってしまうと不合格になります。80点以上の科目は優秀賞をもらえます。残念ながら不合格になってしまった生徒は、もう1年高校に通います。日本だと予備校の浪人クラスに通ったりしますが、ミャンマーでは1学年下の生徒と一緒に高校にもう一度通い、次の試験に備えることになります。何年も不合格が続くと、あきらめてしまう生徒もいます。

勉強を頑張る子どもたち。卒業試験に落ちると留年するので大変!
新型コロナの教育への影響
今年は新型コロナウィルスの影響があるため、6月1日から学校がスタートできません。学校の校舎は、外国や他の地域から来た人を3週間隔離する施設として使われています。隔離対象の人たちは学校に寝泊まりして、地域の人が交代で食べ物を差し入れます。そのため、コロナが落ち着いて学校の消毒が済むまでは、生徒たちが学校に入ることができないのです。6月15日までに学校の消毒を済ませるようにと政府からお達しが出ていますが、果たしてちゃんとできるのか。公務員が交代制で勤務となっているため、10年生試験の採点も終わっていない状況で、合格発表がいつになるのかわかりません。最短で7月第三週から学校がスタートと言われていますが、まだ目途が立たない状況です。
いつもは5月中旬に行うタンボジセンターの選抜試験も、今年は7月ごろになりそうです。教育省が学校再開の日を発表してから急いで選抜試験を行うことになると思います。